心のおくりびと ~復元納棺師~
今年の夏休み、、、小学校・高学年の推薦図書になっています。
ご遺体を生きていた頃のように復元して、
家族と最期のお別れのお手伝いをする『復元納棺師』。
以前、テレビでこの模様が放映されていました。
ここに、書かれた現実。
小学生の推薦図書。。。
大人の私たちも心に留めたい真実が、そこかしこに。
心に留まった方は、ぜひ、読んでみてください。
『心のおくりびと 東日本大震災 復元納棺師』
今西乃子・著
金の星社
私がホスピスナースをしていた時は、
患者さんのこけてしまった頬の裏側に、うすく綿花をいれて、
痩せてしまったお顔の修正をし、すぐ、顎バンドをしていました。
それから、お顔や体を拭きながら(湯灌)、綿花で詰め物をして、
ご家族が用意したお洋服や着物を着せて差し上げます。
でも、この本に出てくる笹原さんという女性の復元納棺師というお仕事は、
腐敗しいてるお顔も体も、傷のあるお顔も体も、きれいにして差し上げ、
ご家族との「最期のお別れ」を支えるお仕事。。。
震災のときのご遺体の状況は、ご家族がなかなか見つからなかったり、
火葬が順番待ちのため、日に日に、変化していきました。
この期間に出逢った、ご遺体とご家族、警察官、地域の人々との実話です。
一気に読みました。
一時の感情に流されることなく、自分のできることをしていこうとあらためて思う一冊でした。
日本赤十字の義援金は9月30日まで、受付が延長されています。
「ボランティア」や「チャリティ」と称して、自己満足している輩にはなりたくない。
自分のできることを、自分のできるときに、できる範囲でしていこう。
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